伝説の一族・妃隠流忍術の後継者であるクノイチ・レイラは、自分を守るために養子として妃隠流に入ったアイラのふがいない戦闘に苛立ちを募らせていた。毎日のように彼女に稽古をつけ、戦いの心構えを叩き込むレイラであったが、アイラは一向に強くならない。一方、妃隠流の持つ宝剣・聖龍丸を奪おうとする悪の一族・妖邪は、弱いアイラに目をつけ、レイラをおびき出す作戦に出る。そして、アイラをかばったレイラは妖術によって力を封印され、戦闘員にも力及ばないクノイチとなってしまったのだ。レイラを助けようと聖龍丸を手にしたアイラはその瞬間、不思議の発動によってどこかへ瞬間移動してしまい、残されたレイラは、戦闘員に囲まれ、力でも、スピードでもかなわない戦いを強いられる。 自慢の忍衣装もボロボロにされ、傷だらけのレイラ。懸命に戦い、汗をかいたその体を悪臭と罵られ、放水により無理やり洗浄される。敵に対しての憎しみと使命感から、懸命に自分を保とうとするレイラであったが、妃隠流の党首・哲仁との人質交渉において妖邪はあるひとつの仮説を立てる。それはレイラも知らぬ妃隠流の最高機密であり、彼女にとって衝撃の事実なのであった。妃隠流の後継者という超一流の血脈を継ぐエリートクノイチのプライドが、今音を立てて崩壊する・・・。(BAD END)
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