僕の教え子に絵に描いた様な優等生がいる。 しかも美少女だ。 裕福な家庭に育ち、クラスで1番成績が良く、当然遅刻早退は一切ない。 長女気質で面倒見が良く、話し方にも気品があり、気配りもできるので同級生や先生方の評判もかなり良く、少女なのに既に才色兼備な女の子。 将来有望とはまさに彼女の事。
悩みなんて無縁そうに見える彼女だが 彼女の様になに不自由なく育った女の子こそ悩みが多いものだ。
ある日、授業が終わり席で帰り支度をしている彼女にふと目をやると いつになく元気のない表情をしていた。 気になった僕は声をかけたが、いつも通り気丈に振る舞い何事もなかったかの様に帰宅してしまった。
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