北海道の牧場に生まれ大自然の中で育った。地元に就職し仕事で知り合った年下男性と結婚、子宝にも恵まれた。「毎日が幸せだったのに…」夫の転勤で上京、生活は激変。希薄な人間関係、新しい環境に馴染めない子供達、望郷の想い。四十歳になった人妻は旅に出た…。 (人生紀行#17)。「みんな前に進んでいるのに自分だけ…取り残されたみたいで寂しい…」四十六歳になり結婚生活も二十二年目に入った。夫の独立と子供二人各々の進路、未来を見据え生きている家族の中で人妻は自分の夢と現実の狭間で葛藤していた。北海道での生活を望む人妻は自分だけが取り残されているという感覚に苛まれていた…。これから何を目標に生きればいいのか…。そんな時、人妻は過去の旅を思い出していた…。
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